MEDICAL INFOMATION診療案内
精密歯科検診
当院が行う精密歯科検診とは
医科では定期的な人間ドックが推奨されており、受けたことのある方も多いのではないでしょうか。人間ドックでは血液検査や胃カメラなど精密な検査をもとに、病気が発見され、治療ができたり、病気の可能性が見つかり予防ができたりします。しかし、その検査のなかにお口の検査項目はありません。政府の「骨太方針2022」では全ての国民に毎年の歯科検診を義務付ける「国民皆歯科検診(こくみんかいしかけんしん)」の導入検討が開始されています。これにより国民は標準化された検診を様々な場所で便利に受けられるようになることが予想されますが、私たちはそれよりももっと高いレベルでの治療提案をできるように準備をしております。それには総合的な診断をできるGP(総合治療医)の存在が不可欠と考えております。精密な歯科検診を元にした、精密な自由診療による治療を的確にご提案できることが良いクリニックの指標になっていくのではないかと予想しております。 大切な人間の体の一部であるお口、一度病気にかかってしまっては完全に元の健康な状態には戻せません。またお口の中は自分では見えず、無自覚のままむし歯や歯周病になっていて、気がついて歯科医院に行った時にはむし歯は神経に達していたり、歯周病はすでに進行してしまっている場合が多いです。当院では、医科で行われている人間ドックと同じように、様々な検査(むし歯リスク検査・歯周病リスク検査、レントゲン写真撮影、歯並び噛み合わせの写真検査、顎関節症、骨などの検査など)を行い、様々な角度から口の中や歯の状態をチェックします。そうすることで現在進行している病気はもちろん、これから起こるであろう病気を見つけるために精密歯科検診を行います。
精密歯科検診を受けるのがおすすめな方
精密歯科検診はもちろん全ての方に受けていただきたい検診ですが特に以下の方には是非受けていただくことを検討していただきたいです。
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何年も歯科で検診を受けていない方
気づかないところでむし歯や歯周病などが進行していることがほとんどです。「痛くないから大丈夫」と思いがちですが、痛くなってからでは実は遅いのです。痛くなる前に、自分のお口の弱点を知り、必要な手当てをしてあげることで不必要に痛い思いをしなくてすみます。
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妊娠・出産の予定がある方
一般的に妊娠すると、ホルモンバランスが変わるため歯肉炎や歯周病にかかりやすいと言われています。妊娠している女性が歯周病にかかっていると、低体重児および早産のリスクが高くなるともいれています。
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いつまでも自分のお口で美味しいご飯を食べたい方
長く自分のお口で美味しいご飯を食べ続けるためには「できるだけ歯を減らさない」ことが重要です。そのためには、むし歯のチェックはもちろん、歯を支える土台である歯肉の病気である歯周病リスクについても知っておく必要があります。また、今の歯並びで他の歯に負担が掛かっていないか、ということをチェックすることも大切です。
精密歯科検診でわかること
精密歯科検診では以下のことを調べることが可能です。
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むし歯リスク
唾液検査で口腔内の細菌の状態を検査することで、むし歯のなりやすさをお調べします。
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歯周病リスク
唾液検査で口腔内の細菌の状態を検査することで、歯周病のなりやすさをお調べします。
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歯並び、噛み合わせの
リスクiTero(ワイド型のカメラ(スキャナー)でお口の中を動画撮影(光学スキャン)することで精度の高い歯型がとれる最先端の機材)で口腔内をスキャンし、ご自身の歯並びや噛み合わせをその場で確認していただけます。
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顎関節症や骨のリスク
CTで顎の骨の状態を検査して、顎の骨が減っていないか、顎の骨の関節の状態がどうなっているかなどをお調べします。
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口臭
唾液簡易検査で、唾液の成分をお調べすることで口臭の程度をお調べすることが可能です。
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腸内細菌
ご自宅での検便検査になります。
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肌年齢・シワ・シミなどの
状態画像診断を行います。