口腔外科とは?
口腔外科とは、口腔(歯に限らず舌や粘膜を含むお口の中全体)と顎(あご)周囲に起こる疾患を専門的に治療する診療科です。粘膜疾患にも対応が可能ですが、歯科医院で一番求められる口腔外科の内容としては、骨の中に埋まっている親知らずの抜歯でしょう。
一般歯科では、安全かつ容易に抜歯できる状態の親知らずが抜歯対象であり、骨やお顔の神経が関わる高難度の親知らずは抜歯を敬遠されたり、大学病院の口腔外科に抜歯依頼の紹介状を出すこととなります。当院は口腔外科の経験豊富な歯科医師が在籍しておりますので、口腔外科で行うような親知らずの抜歯も可能です。
また、顎関節症に対しては、歯科用CTを駆使した精密診断・治療を行いますので、顎に違和感・痛み・腫れなどの症状でお困りの方もお気軽にご相談ください。
こんな方におすすめ
- 親知らずの痛みや腫れでお困りの方
- 他院で抜歯を断られた困難な親知らずをお持ちの方
- 顎関節症による顎の痛みや口の開けにくさを感じている方
- 口の中にできものや腫れを発見した方
- 歯科治療に強い不安や恐怖心をお持ちの方
- 嘔吐反射が強く、通常の治療が困難な方
- 高血圧・心臓病などの持病をお持ちで安全な治療を希望される方
- 過去の歯科治療でトラウマをお持ちの方
当院の口腔外科治療における特徴
1. 経験豊富な口腔外科専門医による高度な技術
当院には口腔外科の経験豊富な歯科医師が在籍しており、一般歯科で2時間悪戦苦闘して抜けなかった親知らずを、20分ほどで痛みなく抜歯することも可能です。高難度の症例にも安全に対応いたします。
2. 歯科用CTによる精密診断
親知らずが埋まっている顎の骨には上顎には上顎洞、下顎には下歯槽神経という抜歯手術を行う上で注意すべき組織が存在します。歯科用CTで術前の精密な診断を行うことで、抜歯難易度の高い親知らずであっても、安全に短時間で抜歯することができます。
3. 静脈内鎮静法による痛みの少ない治療
大学病院で経験を積んだ麻酔科医による静脈内鎮静法(点滴麻酔)を完備しており、うとうと眠っているような状態で治療を受けていただけます。痛みや緊張のストレスを大幅に軽減し、健忘効果により歯科治療のトラウマにもなりにくい治療法です。
4. チーム医療による総合的なサポート
口腔外科治療後も、当院の各専門分野の歯科医師が連携し、お口全体の健康を長期にわたってサポートします。
口腔外科治療のメリット
根本的な問題解決
対症療法ではなく、外科的処置により根本的な問題を解決することで、長期的な改善が期待できます。
短時間での確実な治療
経験豊富な口腔外科医による精密診断と高度な技術により、困難な症例でも短時間で安全に治療を完了できます。
QOL(生活の質)の向上
親知らずの抜歯や顎関節症の治療により、日常生活での不快感や痛みから解放され、快適な生活を取り戻すことができます。
将来のリスク回避
適切な時期に治療を行うことで、歯並びの悪化や周囲の歯への悪影響を防ぐことができます。
主な口腔外科治療内容
親知らずの抜歯
親知らずとは

大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯であり、智歯(ちし)とも呼ばれています。10代後半から20代半ばにかけて生え始め、大半の方は歯の成長に伴い口の中に違和感や顎の痛みが出てきます。上顎に2本、下顎に2本の計4本全て生えそろう方もいれば、1本も存在しない方もいらっしゃいます。
親知らずは必ず抜歯しないといけないのか
親知らずがまっすぐ生えて正常に機能している場合は、無理に抜歯する必要はありません。しかし、以下の場合は抜歯を検討する必要があります:
- a) 親知らずが横向きである:成長と共に横方向の力が加わり、長期的に前歯を含めた全体の歯並びがズレてしまう可能性が高いです
- b) 親知らずが斜めに生えている:清掃が困難になり、虫歯や歯周病のリスクが高まります
- c) 親知らず周囲の痛みが繰り返し起こる:智歯周囲炎(ちししゅういえん)という炎症を伴う病気になる可能性があります
口腔外科で抜歯するメリット
歯科用CTで術前の精密な診断を行える口腔外科医であれば、抜歯難易度の高い親知らずであっても、安全に短時間で抜歯することができます。一般歯科で困難とされる症例でも、専門的な技術により確実に対応いたします。
顎関節症の治療
顎関節症とは
口を開こうとすると顎関節(耳の穴の前)やこめかみ・下顎全体などの筋肉が痛む、口が開きにくい、また口の開け閉めの際に音(カクンカクン、ギシギシなど)がする症状があります。音が鳴るのみであれば積極的に治療を行う必要はありませんが、痛みや口の開けにくさが伴うようであれば治療が必要になります。
顎関節症の原因
顎関節症が発症する原因は複数あり、患者様ごとに違います。主な原因として以下が考えられます。
- 重心がずれた姿勢での日常生活
- 噛み合わせの異常
- 日中(夜間)の食いしばり
- あごをぶつけてしまうような外傷
- 精神的なストレス
- TCH(Tooth Contacting Habit):食事中や会話する時以外に、上下の歯を接触させる癖
TCH(Tooth Contacting Habit)とは
食事中や会話する時以外に、上下の歯を接触させる(かみ合わせる)癖を指します。顎関節の構造上、通常時上下の歯の間は1~3mm程の隙間があるはずですので、上下の歯が接触しているということは顎関節からすれば異常な状態になっています。強い力で接触させなくても、長時間、習慣的に行うことで顎関節に負担がかかり、周囲の筋肉も疲労し痛みを引き起こします。
顎関節症の治療法
痛みの原因を探すために、お口の中全体と顎を検査します。顎関節の異常から痛みが出る場合以外にも、親知らずの炎症からあごの痛みを引き起こしている場合や、被せ物の治療により噛み合わせが悪くなり顎に痛みが出ている場合もあります。
歯に問題がなく、顎関節症の診断がついた場合は、以下の治療方法から患者様の症状に適した方法を選択します。
- スプリント(マウスピース)治療
- 温熱療法
- 開口訓練
- TCH改善のための行動療法
静脈内鎮静法について

眠ったままで治療が受けられる静脈内鎮静
歯科治療は、歯を削る時の切削器具の音や、いつ起こるかわからない痛み、独特の匂いなどで常に心身的な負荷がかかります。過去に経験した痛みや恐怖心、緊張感はなかなか消えるものではありません。当院ではどなた様も安心してご通院いただけるように静脈内鎮静法(点滴麻酔)を行える診療体制を整えました。
静脈内鎮静法(点滴麻酔)を使用すると、うとうと眠っているような状態のまま治療を終わらせることができます。痛みや緊張のストレスを減らすことが期待されます。静脈内鎮静法には健忘効果があり、歯科治療のトラウマにもなりにくい治療法です。
静脈内鎮静法を受けるのがおすすめな方
- 嘔吐反射がある方
- 親知らずの抜歯がこわい方
- 歯科治療のストレスを受けたくない方
- 持病があるので治療が心配な方
特に高血圧・心臓病など循環器疾患をお持ちの患者様は、痛みや不安・緊張によって交感神経が緊張すると心拍数や血圧が変動しやすく、心機能を悪化させる可能性があります。しかし、静脈内鎮静法では治療における刺激が抑制されるため、バイタルサインを安定させたうえで必要な治療を全て受けていただける環境を整えます。
当院の口腔外科治療の流れ
1. 初診・カウンセリング
患者様のお悩みや症状について詳しくお聞きし、治療に対する不安や疑問にお答えします。
2. 精密検査・診断
レントゲン撮影やCT撮影、口腔内検査により、詳しい診断を行います。特に親知らずの抜歯では、神経や血管の位置を三次元的に把握します。
3. 治療計画の説明
検査結果に基づき、最適な治療計画をご提案し、十分にご説明いたします。静脈内鎮静法のご希望についてもこの時点でご相談ください。
4. 術前準備
静脈内鎮静法をご希望の場合は、麻酔科医による術前診察を行います。全身状態の確認と注意事項をご説明いたします。
5. 外科処置
経験豊富な口腔外科医により、安全で確実な治療を実施します。静脈内鎮静法を使用する場合は、麻酔科医が全身管理を行います。
6. 術後管理・フォローアップ
治療後の経過観察と必要に応じたアフターケアを行い、良好な治癒をサポートします。
口腔外科の費用
抜歯・外科処置
| 治療内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 単純抜歯 | 11,000円 |
| 便宜抜歯 | 11,000円 |
| 難抜歯 | 22,000円 |
| 埋伏抜歯 | 16,500円 |
| 静脈内鎮静 | 165,000円 |
| 外科点滴 | 各 2,200円 |
親知らずのレントゲン検査
| 治療内容 | 費用 |
|---|---|
| パノラマ | 6,050円(税込) |
| CT | 12,100円(税込) |
| デンタル | 1,650円(税込) |
その他の口腔外科処置
| 治療内容 | 費用 |
|---|---|
| 切開・排膿 | 5,500円(税込) |
| 上唇小帯切除 | 33,000円(税込) |
| 移植 | 33,000円(税込) |
| 顎関節受動術 | 24,000円(税込) |
静脈内鎮静
| 治療内容 | 費用 |
|---|---|
| 静脈内鎮静 | 165,000円(税込) |
各種点滴
術後の痛み・腫れ・感染を抑えるための点滴です。
| 治療内容 | 費用 |
|---|---|
| 外科点滴(痛み止め・腫れ止め・抗生剤) | 各種2,200円(税込) |
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な口腔外科治療を提供し、お口の健康と快適な生活をサポートいたします。口腔外科治療に関するご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。